🐦 Where in the World is Papageno

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はじめての《魔笛》、小さな手引き

はじめての《魔笛》は、評判から想像するほど身構えなくていい。実際に待っているのは、こういうものだ。

およそ3時間を見込んでおくこと。ほとんどの公演は2時間45分から3時間で、休憩が1回、たいてい二つの幕の間に入る。第二幕のほうが長い。

このオペラはジングシュピール、つまり音楽の場面と場面を、歌われるレチタティーヴォではなくドイツ語の台詞がつなぐ形式だ。言葉の心配はいらない。ほぼすべての歌劇場が現地語の字幕(多くは英語も併記)を映し出すし、歌はドイツ語のまま、台詞だけまるごと現地語に訳してしまう劇場もある。

思っている以上に聴き覚えがあるはずだ。夜の女王の二つ目のアリア「Der Hölle Rache」は、連射されるスタッカートの高音もろとも、とうの昔に歌劇場の外へ飛び出しており、映画やコマーシャル、オーディション番組に顔を出す。ほかにも、パパゲーノが口笛まじりに登場する「Der Vogelfänger bin ich ja」、タミーノの肖像のアリア、パミーナの悲痛な「Ach, ich fühl's」、ザラストロの底知れぬ「In diesen heiligen Hallen」、そしてどんな客席も抗えたためしのない「パ・パ・パ」の二重唱に耳を澄ませてほしい。もう少し静かな愉しみは、序曲の冒頭に鳴り、神殿の場面で戻ってくる三つの荘重な和音。モーツァルトのフリーメイソン的な署名だ。

子ども向きだろうか。全曲版のオペラなら、条件つきでイエス。物語は大蛇と試練と羽根まみれの道化が出てくる正真正銘のおとぎ話だが、3時間は長く、第二幕にはゆったりと荘重な場面があり、パパゲーノの一番暗い場面は絶望に触れる。8歳から10歳くらいで、長い映画を最後まで観られる子なら、たいてい大丈夫。昼公演ならなおよい。それより小さい子には、多くの歌劇場が用意している短縮版のファミリー向け上演のほうが向いている。だいたい1時間ほど、現地語で、はじめてのオペラとして作られている。予約の際には、全曲版なのかファミリー版なのかを確かめること。どちらにもそれぞれの持ち場がある。

公演の選び方について。演出は驚くほど幅広く、絵本のようなおとぎ話の舞台から、アニメーション映画との融合、過激な読み替えまであるが、このオペラはそのどれをも見事に生き延びる。チケットを買う前にプロダクションについて一文か二文だけ読み、魔法がほしいのか挑発がほしいのかを決め、できれば字幕が楽に読める席を選ぶといい。この作品は一年のほぼ毎週、地球のどこかで上演されているから、実際的な問いは観られるかどうかではなく、どこで観るかだ。世界中の今後の公演は、ライブマップで確かめられる。

最後にひとつ。出かける前に、序曲と女王のアリアを一度だけ聴いておくこと。10分の予習で、当日の夜が旧友との再会のように感じられるはずだ。

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Data: open sources (opera houses, ticketing platforms, Wikidata). Part of the worldwide Die Zauberflöte map.